実質的な最終日のタイムトライアルで逆転を決めたジロのログリッチ。
去年の轍は踏まないと挑んだポガチャルをツールで圧倒したヴィンゲゴー。
史上最強アシストであることをブエルタで証明したクス。
しかもラ・ブエルタではワンツースリーだ。ステージでもワンツースリーを決めている。
何なんだ！？
アシストに徹していたセップ・クスが総合を制したのは嬉しいし、若い世代の台頭が著しい中、ログリッチには頑張ってもらいたい。
でもだ。
あまりに強すぎて面白くない。
ブエルタでのクスを見れば一目瞭然だが、トリプルエースなのだ。そのエースがエースをアシストって、それじゃ他のチームは勝てんよ。
しかもこの他に鉄人ファンアールトがいるんだよ。おかしいでしょ。
そんなブエルタで目立ったのはエヴェネプール。
台頭著しい若手の代表格だ。
昨年はあまりの強さにちょっと嫌いになっていたが、今年の孤軍奮闘ぶりは目を引く。
１日、バッドデーがあったせいで総合争いから脱落してしまったが、その後はステージ優勝と山岳賞狙いに切替え、ブエルタを盛り上げた。
優勝したステージでは、ほとんど一人で先頭を引いていたのではないか？というほど精力的に引っ張り、挙句、全員振り落として独走優勝を遂げている。
ユンボもあらためて危険な選手だと認識しただろう。
ポガチャルとの波状攻撃に期待したい。（ライバル同士だが、ｖｓヴィンゲゴーでは共同戦線を張れるのでは）
あとは、ログリッチがユンボを離れるのではないかという話を聞いた。実際、トリプルエース状態で満足できる選手ではないはず。
本当はクスもどこかのエースに収まるべきなのだが、ブエルタが明らかにご褒美的な総合優勝だっただけに、来年は残らざるをえない気がする。
バッドデーの無いヴィンゲゴーを崩すのは容易ではないが、ポガチャル、エヴェネプール、ログリッチの波状攻撃で何とかツールを盛り上げてほしいものだ。
