自転車のロードレースのうち、3大レースの一つ、ジロデイタリア。
イタリアというと、温暖な気候をイメージするし、5月のレースなのでのどかな印象を受ける。
確かに南部中部はそうなのだが、イタリア北部はスイスやオーストリアを国境を接しており、なかなかの厳しい山岳と、時に厳しい寒さにも襲われる。
そんなレースの途中、断然の優勝候補、若きレムコ・エヴェネプールがコロナ陽性でリタイア。
主役は37歳のイギリス人、ゲラント・トーマスに移る。
そしてそのゲラント・トーマスを実質的な最終日のタイムトライアルで逆転したのが、隣国スロベニアの33歳、プリモシュ・ログリッチだ。
さらには、レース途中で引退宣言をしたイギリス人、マーク・カヴェンディッシュ。
最終日のゴールスプリントで、ゲラント・トーマスのアシストを受けて優勝。
38歳!
現在はチームメイトではないゲラント・トーマスとの熱き友情には涙腺が緩む。(ワタクシ、おじさんなんで涙腺は緩い)
1か月後にはツールドフランス目前となる。
優勝候補は26歳ヨナス・ヴィンゲゴーと、24歳タディ・ポガチャルと、一気に若返る。
ここに、23歳のレムコ・エヴェネプールが加わるのか。
ワタクシ的には推してきたタディ・ポガチャルに頑張ってほしい。ヨナス・ヴィンゲゴーがチーム力最強のユンボ・ヴィスマ所属というのもポガチャルに肩入れしたくなる要因でもある。
ただ、UAEエミレーツもジロで総合3位&ヤングライダー賞のジョアン・アルメイダという強力な選手を抱えているので、ポガチャルのアシストに付くのかもしれない。
そうなると、ヴィンゲゴーvsポガチャルに加えて、アシスト対決セップ・クスvsアルメイダという構図になり、なかなか興味深い。
ただ、ユンボヴィスマにはワウト・ファンアールトという反則級の超人がいるので、ヴィンゲゴー有利は否めない。
ただ(その2)、昨年はラファウ・マイカを筆頭に、有力アシストが戦線離脱してしまったUAEエミレーツは不運だった。
若干の慢心があったポガチャルが全力を注げば、逆転があると見ている。