へほは日記

無感動な大人を卒業して、感動屋なおじさんになります。

【言葉のお話】女時キター!!!

ジェンダーレスの時代に「女時」はどうかとも思うが、言葉は文化であって、思想ではない。

男と女、陰と陽、太陽と月、凹と凸、プラスとマイナス。

いい悪いではなく、何事も複数の顔があるということだ。

 

で、何がキターなのかというと、女時だ。

悪い流れ。

 

まぁ要するに競馬がサッパリ当たらないということだ。

かすりもしなくなってきている。

重賞だ。

いや、重症だ。

 

狙ってもかすらないなら、振り回すまでだ。

ただし、明らかなボール球を振ってみすみす四球を逃してはならない。

振り回すにも限度があるということだ。

 

さて、女時というのは、ワタクシにとっては、世阿弥の言葉だ。

風姿花伝、別紙口伝にある。

「時の間にも、男時・女時とてあるべし」

 

能楽といえば、芸事と思われているが、かつてはパトロンを奪い合う勝負事だった。

本当に文字通り、優劣を決めるために演じる場があり、そこで勝ち抜くことがパトロンを得、生き抜くことにつながる。

なので、世阿弥の言葉は優雅なものではなく、勝ち抜くための指南書なのだ。

 

ほかにも参考になる教えが満載だ。(解釈は超意訳なので、あまり信用せぬよう)

 

「他の風体を嫌ふなり。これは、嫌ふにはあらず。ただ叶はぬ諍識なり」

自分とは違う、他のやり方を否定するものではない。どんなものでも面白いものはある。

 

「狂ふ所を花に当てて、心を入れて狂へ」

人心を得るには、本気でバカをやれ。

 

「ただ時に用ゆるをもて、花と知るべし」

何を求められているかを考え、それにこたえるべし。

 

「一期初心を忘れずして過ぐれば、上がる位を入り舞にして、つひに能下がらず」

初心を忘れなければ、何歳になっても向上し続けることができる。

 

「離見の見にて見る所は、すなはち見所同心の見なり」

独りよがりにならないよう、自分を客観的に見るべし。

 

「一切は、陰陽の和する所の境を成就とは知るべし」

すべては複数の要因が交じり合ってうまくいくものだ。

これは拡大解釈している。

例えば、冒頭にも書いたジェンダーレス。

レスではないと思う。やっぱり両方必要なのよ。ただ、そこに線を引くなということ。両方必要なんだから。「両方」に語弊があるなら、「みんな必要」ということ。

 

栄養もそう。

極端に炭水化物を抑制してはいけない。

これだけ人口が増えて、寿命が延びたのは、8割がた炭水化物のおかげなのだ。

それに、炭水化物は強烈な依存性があるので、あまり無理に我慢すると、イカれる。

 

だから適度に摂取したほうがいいし、時には欲望に任せて

ラーメンライス!餃子定食!お好み焼き定食!丼とうどんセット!ドリア!

などの炭水化物マツリも必要だ。

(ぜんぶいっぺんに食うという意味じゃないぞ。ラーメンライスみたいな炭水化物+炭水化物も時にはOKだということ)

 

ワタクシもマラソンの2日前は炭水化物マツリをやることに決めている。これもマラソンの楽しみ。

2日前の夜には普段ほとんど食べないポテトチップスでビールを飲むのだ。

(1日前は飲まないので)

 

だいぶ話が飛躍したが、やっぱり世阿弥は凄い。

若くして強力なパトロンを得たものの、次第に若い世代にとって代わられ、その苦悩の中から紡ぎ出した金言。

参考にしない手はない。