今週末、国立能楽堂で観能する予定。
知り合いが演じますので。
そんなわけで、軽く世阿弥モードになっている。
愛読書の風姿花伝からいくつか名言をピックアップしたい。
自分への戒めとして、この3つを肝に銘じている。
他の風体を嫌ふなり。これは、嫌ふにはあらず。ただ叶はぬ諍識なり
ワタクシは人が批判しているのと聞くのが嫌いだが、自分も心の中では知らない人のあらゆることを批判している。
ワタクシはその人のことをよく知らない。
よく知らずして批判するのは良くないと思う。その人にはその人の良さがある。それを見つけるのがうまくいくコツだ。
分かっているがなかなかできないことだ。
狂ふ所を花に当てて、心を入れて狂へ
人の心を引き付けるには、本気で狂いなさいということ。
ワタクシは恥ずかしがり屋だ。
だがそれではダメ。本当の自分を押しやり、自分の役回りを演じることも必要。
それは気の置けない友人が相手でもそうだ。ワタクシに期待されている役回りがあるなら、それになりきる。いじられ役なら、あえて本気っぽくボケる。いじってくださいって。
盛り上がるでしょ?それでみんなで笑ろうたらええのよ。
ただ時に用ゆるをもて、花と知るべし
時によりて用足るものをば善きものとし、用足らぬものを悪しきものとす
いま、求められていることをやりなさい、ということ。
そのためには旬を知ることも大事。ワタクシは我が道を行くタイプなので、これが一番できない。SNSなんてまったくやらんからね。
でもそれじゃダメ。
あとは、一つ前の格言に近いが、求められている役回りをやりなさいということでもある。
いろいろあるが、例えば子育てだとすると、男の役回りは縁の下の力持ちだったりするが、かみさんのフォローもある。かみさんが怒れば優しく接する。もちろん逆もやらないとおいしいとこ取りみたいになるので、ちゃんと怒る。
これはちょっと難しいな。最近は阿吽みたいになってきたけど。