阪神は直線に急坂があり、京都はフラット。
イメージからは、京都の方が上りが速そうだが、実は違う。
阪神は直線はしばらく下って、急に登りになって、平坦でフィニッシュする。
ランナーなら分かると思うが、下りは当然速いとしても、登りも短ければそれほど苦しくない。
苦しいのは斜度が変わったところ。
阪神の場合だと、登りは勢いのまま登れるが、登り切っての平坦区間で息切れする。
なので、ゴール前で入れ替わることもあるのだが、上りは総じて速い。
一方の京都。
3コーナー過ぎの下りから速くなるので、末脚の持久力を問われる。
いわゆる長くいい脚という奴で、3ハロンに限るとそこまで速くない。
4ハロンで比較すると、京都の方が速いのかも。
これを如実に表すのが以下。
過去13年の3着以内馬の上り3ハロンの範囲だ。
速い順に並べている。
32.7-33.0
33.0-33.8
33.2-33.6
京都
33.0-33.3
33.3-34.1
33.6-34.4
33.7-34.2
33.9-34.5
33.9-34.6
34.0-34.1
34.1-34.8
34.7-35.1
35.0-35.6
1秒くらい遅くなると考えた方が良さそうだ。
これが鍵となる。
通常、リピーターが多いのが当レースの特徴でもある。エリ女ほど癖は強くないが。
なので、シュネルマイスターが1番人気なのは当然。京都も勝っている。
だが、32秒台連発で好走を続けている同馬にとって、京都は決して歓迎できない。
マイラーズカップはGⅡなので、4ハロンの持久力までは問われなかったが、ここはGⅠである。長くいい脚を使うタイプには見えない。
狙うべきは、ソングラインやシュネルマイスターに切れ負けしてきた馬。
堅軸はセリフォス。
やや切れ負け気味ながらも昨年は優勝、安田記念も4着、2着と実力は最右翼。
問題は相手。
候補は、ソウルラッシュ、ジャスティンカフェ、ナミュールあたりか。切れ負けではないがエルトンバローズも要注意。
ここであと2つ。
比較的大柄な馬に好走馬が多い。
逃げ切りは困難。追い込みも困難。
そうすると、人気サイドだがソウルラッシュ、エルトンバローズが相手本線。人気も加味するとジャスティンカフェが妙味。