かつて、毎日王冠にサイレンススズカ、エルコンドルパサー、グラスワンダーが顔をそろえたことがあった。
その後もスーパーGⅡの名に恥じないメンバーを集めてきたが、近年は札幌記念が激アツだ。
昨年は、1着ジャックドールが大阪杯。2着パンサラッサが天皇賞2着、サウジカップ1着。3着ウインマリリンが香港ヴァーズ1着と活躍。
一昨年はソダシ、ラヴズオンリーユーだから激アツでしょう。
で、今年。
ジャックドールの連覇が断然の支持を集めている。
昨年はパンサラッサの速い流れを4番手で進めてゴール寸前に捉えた。
今年は外にアフリカンゴールド、さらに外に逃げるのが確実のユニコーンライオンという位置取り。
外から先行するのは脚を使うので、大外ユニコーンライオンがハナに立つために結構なペースで入っていくことになる。
ジャックドールは前半はあまり速くなく、後半に長く脚を使う。
これで他馬のスタミナを奪って、ラストの瞬発力を押さえるスタイル。
いったんはユニコーンライオン=アフリカンゴールド=ジャックドールの隊列だが、しょっぱなに脚を使ったユニコーンライオンは早々に離脱。アフリカンゴールドも直線まで持つかどうか。
こうなると実力馬同士の決着になるのだが、こういうスタミナ勝負があわないのがシャフリヤール。溜めに溜めて、キレッキレの脚を使うのがベスト。
プログノーシスもスタミナよりキレで勝負するクチ。あわないと思う。
この流れにベストマッチなのはソーヴァリアント。ただ、ここ2走が大凡走だけに、内面がどうなのか。
ダノンベルーガが軸にふさわしい。
必ず脚を使ってくれるし、イクイノックス、ドウデュースとわたりあってきたトップクラスの能力。展開さえ向けば必ず上位に食い込んでくれる。
右回りうんぬん言われているが、皐月賞でも伸びない内をついて4着に食い込んでいる。
あとはヒシイグアス。底力だけならジャックドールより上。前走が期待外れだっただけに半信半疑で本命にしなかったが、中山記念を見る限り、香港カップや宝塚で2着した実力は衰えていない。