どこから入っても、それほどおかしくないほどの混戦。
しかも雨量も展開も読みにくい。前哨戦も重馬場が多く馬場差が読みにくい。
最重要ステップのアーリントンカップからは、オオバンブルマイ、セッション、ナヴォーナを取り上げる。
オオバンブルマイは道悪の鬼と思えるフットワークで差し切った。
それを後ろから追いかけてかなり詰め寄ったのがナヴォーナ。
一方、正攻法で一気に抜け出しておきながら、ソラを使った挙句、オオバンブルマイに差されたのがセッション。
アーリントンカップでは、この3頭が有力。
ファルコンステークスは上位2頭が頭一つ二つ抜けている。
とはいえ、相手が弱かったのも事実であり、GⅠの舞台で通用するかは未知数。
もっともメンバーが揃っていたニュージーランドトロフィは滑る馬場ではなかった。
今回、滑る馬場になるという予想なら、その適応性が重要。
上位入線馬の中では、モリアーナが滑る馬場が得意なのは、走法と蹄から明らか。
エエヤンはどちらかというと滑る馬場は歓迎ではない。
ここまで見てくると、朝日杯組の凋落ぶりが目につく。
逆に牝馬の活躍が目につくとなると、桜花賞で7着のシングザットソングが気になる。
道悪適性はまぁまぁといったところ。
まずメインシナリオはかなりの雨量で滑る馬場になること。
その場合の軸はセッションとした。
前走は抜け出してソラを使っていた。まともならオオバンブルマイより上なのは確実。
そこまで滑らない馬場にとどまるケースも想定される。
その場合は桜花賞で好走したシングザットソングに期待したい。
ニュージーランドトロフィの結果などを受け、牝馬が優勢にも見える。
しかしそれらのGⅠでの実績は散々。
ならば、桜花賞0.8差7着は悪くない。
相手はモリアーナ、ナヴォーナ、オオバンブルマイ、カルロベローチェ、タマモブラックタイ。
最後、雨量が予想以上に少ないケース。
シングザットソング、コナコーストを蹴散らしたユリーシャが断然の存在。
滑る馬場はまったくダメなので、雨量次第にはなるが。
相手はモリアーナ、シングザトソング、エエヤン、オールパルフェ、ナヴォーナ。