へほは日記

無感動な大人を卒業して、感動屋なおじさんになります。

【物理学のお話】3次元の衣装が2次元のカードになる件

アイカツでは、3次元の衣装が2次元のカードになる。

逆にカードをセットすると、謎の空間で衣装を装着できる。

 

一時期、娘がよく見ていたので。。。

 

何の話かというと、次元のコンパクト化の話。

 

アイカツの例ではよく分からないので、ロープにしましょうか。

地面にロープを張っているとする。

 

それは人間には1次元に見える。

いやもちろん、ロープの幅は見えるけど、事実上、ロープは1次元でしょ?

 

でもロープの上にアリがいると、彼らにはロープの表面は2次元に見えるだろう。

 

次元のコンパクト化はこんなイメージらしい。

 

で、これまで、超弦理論は9次元でしか成り立たないと書いた。

でも現実の空間は3次元だ。

残りの6次元(というか、残りの方が多いってのは、どうなのよ)はどこに行ったのか?

 

先ほどのロープの例のように、丸め込まれて見えなくなっているのだそうです。

 

・・・全体の66%が丸め込まれているということだね??

丸め込まれている方が多いという、なかなか斬新な感じですねぇ。

 

で、丸め込まれている6次元。

名前がある。

すでに数学の世界で予言され、証明がされていた。

 

カラビ=ヤウ空間

 

ぐぐると、いろいろ出てくるのだが、ワタクシの印象はコレ。

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カラビ=ヤウ空間はこのイメージ。

この絵をプーチンに捧げるよ。

 

だいぶ話が逸れたが、カラビ=ヤウ空間で9次元を3次元にコンパクト化すると、素粒子標準模型がすべて現れるのだとか。

それなら、それが正解だよね?

 

ところが、正解っぽい理論がたくさんでてくるハメになったそうだ。

 

1個1個説明しないが、Ⅰ型、Ⅱa型、Ⅱb型、ヘテロティック32次元回転対称性、ヘテロティック例外群対称性の5つあり、さらには10次元の超重力理論なるものがある。

 

で、こんなにあるのは「おかしいやろー」と分析した結果、大変なことが分かった。

 

10次元の超重力理論の1次元を丸め込むと仮定。その丸め込んだ部分の半径が、Ⅱa型の結合定数になる。

さらには、Ⅱaの半径Rと、Ⅱbの半径1/Rが同じとか、いろいろなことが分かった。

その結果、6つの超なんちゃら理論は、どこかに同じ根っこがあって、その見え方の違いだと分かった。

 

それは、顔の前に手をシャカシャカやると、いろんな顔になる怪物くんやないかい。

・・・

それは怪物くんちゃうな。

 

ということで、超弦理論は大変な発展をしたのだが、どうやら何か根源的な理論があって、その見え方が違っているだけ、それ以上は今のところ分からない。

こういうことのようです。