それまでの天皇賞レコードだったトーセンジョーダンの1.56.1。
イクイノックスは一気に0.9も短縮して見せた。
ジャパンカップレコードはアーモンドアイの2.20.6。
イクイノックスのジャパンカップは2.21.8だった。
やっぱアーモンドアイには及ばないのか?
それは違う。
競馬のタイムはレース自体のペースに大きく左右される。馬単体の能力とは必ずしも直結しない。
つまり、アーモンドアイのレコードを引き出したキセキが凄かったのだという結論に達する。
仮にアーモンドアイがいなかったら、2.20.9というアルカセットのレースレコード2.22.1を一気に1.2も短縮する逃げ切り劇を演じていたことになる。
とんでもないスピードとスタミナだ。
長距離界のサイレンススズカや~。
サイレンススズカは、イクイノックスが出てきた今でも史上最速馬だと思っている。
サイレンススズカの主な記録は、後続がちぎれているので最後まで真剣に走っていない中での時計なのだ。
下した相手がエルコンドルパサー、グラスワンダー、ステイゴールド、エアグルーヴといずれも伝説級。ついでに書くと「また福が来た~」の杉本節でおなじみ?のマチカネフクキタルも下している。
文句なしの最強馬だったと思う。
キセキ号に戻る。
種牡馬としては、有力な牝馬が付いていないのでなかなか活躍できないと思うが、日経賞2着、天皇賞5着のチェスナットコートの下の牡馬あたりは長丁場で活躍しないかと思っている。