唯一、同舞台を前走走ったディアスティマのラップはなかなかのものだ。
2,000m:2分3秒1
1,000m:59秒2
200m:12秒6
ユーキャンスマイルが勝った2020年の阪神大賞典はこんなラップだった。
1,800m:1分51秒2
1,000m:59秒3
200m:12秒5
お互い、最後は流しているので、互角と言える。
ユーキャンスマイルはこの後、天皇賞(春)で4着。今年はフィエールマン級がいないので、3着以内は十分可能な数字と言える。
続いてカレンブーケドールの評価。
彼女はスタミナが持つかどうかだけが焦点。スタミナが持てば、まず馬券圏内を外すことはないだろう。
2020年のJCと有馬記念はこんな感じだ。
JC 着差0.2、上り34.8、2.23.2
有馬 着差0.6、上り36.8、2.35.6
JCは、3冠馬がワンツースリーの伝説のヤツ。2,3着馬がその後3戦で勝っていないのが怪しいが、伝説は伝説だ。
それに対し、有馬はクロノジェネシスは伝説級かもしれないが、2着サラキア以下はそこまでではない。
そして、有馬の方が圧倒的にスタミナを求められたことは一目瞭然。その有馬の方が完全にパフォーマンス落ちな状況を見ると、スタミナに不安ありが妥当な判断。
前述、ディアスティマのラップ(残り6ハロンからのスピードアップ)を考えると、最後は息切れする可能性が高い。
そういう流れを想定すると、ワールドプレミアが浮上する。JC、有馬、日経賞でカレンに3連敗中だが、中山2戦はタイム差なし。有馬以上に厳しい流れになるとは思えないが、距離不安な牝馬と菊花賞馬ではどちらに適性があるかは言わずもがなだ。オッズを想像すると、ワールドプレミアは魅力ある一頭と映る。
★ワールドプレミア
△ディアスティマ
×カレンブーケドール