いやー、今週は忙しかった。あまりに忙しかったので、2日間も酒を飲まない日ができちゃったよ。
人事考課のシーズンは、普段の仕事よりはるかに力を入れるわけです。しかもいつも期限が短い。行き帰りの特急でも仕事しないと終わらないし、そこでウンウン悩むわけです。みんなの評価に直結するんでね。周りの席の人には、気持ち悪いと思われただろうが、知ったこっちゃない。
それも終わって、今日はうまい・・・薄い酒を飲んでいるわけです。。。。
薄いのは飲み干して、旨い一番搾りに移行した。やっぱ味、全然違う!
さて今日は愛読書の話。世阿弥の話以来かな。
とある事情で薬剤耐性菌について調べたことがあって、とある事情でそれを深堀りする必要が出て、読み始めた次第。
とてもオソロシイことになっていることが分かった。
約30年後には、薬剤耐性菌による死者が年間1000万人に達するとの予測がある。
これは現在死因トップのガンを上回る数字。
30年後って、恐らくワタクシは生きている。まだピンピンしていると思う。そういう近い未来にガンを上回る病気が出現するわけ。出現っておかしいな。急成長?まぁいいや、そんな感じ。
しかもガンはたいていの場合、すぐ死ぬわけじゃない。
でも薬剤耐性菌の場合、感染して具合が悪くなって発覚すると、もうそのまま手の打ちようもなく亡くなると思われる。肺炎とか、苦しい感じですよ。
これはとてもオソロシイ事態。
30年後って、ワタクシ80くらい。ちょうど肺炎とかやばくなる時期。冗談じゃないなぁ。
この薬剤耐性菌というのは、抗菌薬の濫用によって発生する。抗生物質と言った方がしっくりくるか。両者はイコールではないのだが、ワタクシたちのような素人は同じ意味と考えてさしつかえない。
発生メカニズムは簡単で、元が同じ菌でも、薬剤耐性とそうじゃない菌がいた場合、抗菌薬を濫用すると、前者ばかりが残って生存競争に打ち勝ってしまう。当然の理屈。
では薬剤耐性はどうやって得るかというと、抗生物質を作り出す生物、カビとか菌とか、そいつらは自分が生成した抗生物質にやられないような仕組みを備えているワケ。
それを拝借するのだとか。
菌・・・あなどれない奴だ。
コロナで理解が広がったと思うが、単細胞生物(ウイルスが生物かどうかは議論が分かれるが)は、いとも簡単に違う性質に変化する。
考えれば当然のことで、人間の1細胞がコピーミスしても、それだけで人間の性質が変わるわけではないし、それが子供に引き継がれることもほぼない。
(この話はいずれ新シリーズ?で書くつもり)
菌も同様で、いとも簡単に性質を変える。薬剤耐性の獲得など訳もないのだ。
だから、薬剤をできるだけ使わないことが求められる。
風邪を引いたくらいで抗生物質を飲まない。
そもそも風邪の多くはウイルス性で、ウイルスは生物ではないので、抗生物質は効かない。
あと、無駄な抗菌グッズも使わない。
意味があるならいいんよ。例えば、いつも服が生乾き臭がするのであれば、なんちゃら菌を減らさないといけないので、抗菌効果のある洗剤や漂白剤を使うのはいいと思う。
ただ何となく抗菌グッズを選ぶのは意味がない、ということ。
まな板が抗菌だというのは意味がある。食中毒を防ぐのは重要だから。
そうやって、抗菌する必要があるのか?を考えるクセを付ける必要があるのだ。
さらには、安倍晋三さんで有名になった潰瘍性大腸炎とか、クローン病なんかも抗菌薬の影響じゃないかとか、アレルギーもアトピーも疑われている。
さらには肥満も。
おぉこれはみんな食いつくヤツ!
抗菌薬により、大腸のフローラが崩れた結果、肥満を誘発するのではないか?という仮説があり、疫学調査や動物実験の裏付けなどもある。メカニズムは若干怪しいが、関連はあるかなと。
この裏付けとして、家畜に抗菌薬を与えている事実が挙げられている。
抗菌薬を与えるのは、病気にならないようにするという理由ではない。大きく育つからだ。
これを裏付けに、肥満になるのも根っこが同じだと書かれている。
これは違うと思う。
家畜を大きくするというのは、筋肉を増やすということだ。肥満とは違う。
脂肪ばかりの肉では売れないよ。少なくとも、ワタクシは買わない。
ということで、抗菌薬で太るかどうかはともかく、濫用はやめようね、というお話。