5枠から外の10頭中、9頭が先行馬という偏った枠順。
その中でも大外のホウオウビスケッツがハナか?
1コーナーまで多少距離があるとはいえ、これだけ偏ると、どれがどの位置に収まるのか読みにくいし、脚を使わされる馬や、思ったより後方になってしまう馬も出かねない。
しかも人気馬が7枠、8枠に集中しているとなると、全幅の信頼を置きにくい。
ただ、ホウオウビスケッツの実績はずば抜けている。500キロ超の体で先行脚質なら、59.5キロもさほど気にはならない。
とはいえ、危ない人気馬と見ている。
ホウオウビスケッツの最近の好走は東京に寄っている。
直線の長い東京で粘りこんだなら、直線の短い中山なら勝てると思いがち。
違うのだ。
中央場所4コースのうち、中山は最も逃げ切りの難しいコース。
東京ならば、後続も安心して逃げさせることができるが、中山ではそうはいかない。
だから簡単には逃げられない。
しかも、一般に上り3ハロンが速いほど先行馬が有利。上り(ラスト)で差が付きにくいからだ。東京と中山のどちらが上りが速いかは明白。
実際、ホウオウビスケッツも東京新聞杯3着の次走、リステッドの東風ステークスで人気を裏切る3着に終わっている。
秋2戦のパフォーマンスを期待するのは危険だ。
代わって狙うのは内枠の差し馬。
ローシャムパークには差を付けられたが、3着ブローザホーンとは差のない競馬をしている。
9ハロンのイメージがあるが、函館記念の伸び方を見ると、10ハロンが長いとは思えない。
エアファンディタの前走もなかなかの末脚。
こちらは8ハロンのイメージがあるが、ペースが噛み合えば距離は不問に見える。