父のサ高住は分譲型で、それなりの値段だったようだ。
ワタクシの知っているサ高住は父が住んでいるところと同じような条件なのだが、かみさんが義父を想定してリサーチしたサ高住は、散歩も自由意志ではままならないようなガチガチのところばかりだったようで、あまりの自由さに驚いていた。
相変わらず、稲荷山に登ったり、テニスをしたりと、神奈川にいたときとやっていることは変わらないようだ。
顔は老けたが、声の張りも足腰も80代とは思えない。祖父母とも90代後半まで生きたので、まだ20年くらいは生きるだろうから、そうじゃないと困るのだが、この日は父のあまりの健脚ぶりに、ワタクシ家はへとへとになるのだ。
ワタクシのプランでは、父のサ高住は山科地区にあるので、小野の隋心院とか、「花の醍醐寺」に行く予定だったのだが、父曰く「醍醐寺はつまらん。木が少ない」だそうだ。
「やっぱ伏見稲荷とか清水寺だよ」と京都在住の長所を活かしていないベタなスポットを推奨された。
まぁ、元々行く想定ではあったのだが、雨だから比較的広い醍醐寺にスポットを当てた経緯もあり、雨が降っていないのであれば、上位人気ワンツーに行くのも悪くないと思った。
そんなわけで、すぐさまタクシーを呼び、稲荷山トンネルを抜けると。。。小雨が舞っていた。
父曰く、稲荷山の西麓の方が雨が降りやすいそうだ。
さすが登山愛好家。
伏見稲荷も清水寺もすぐ近くまで車で入ってしまうと大変なことになるので、基本的には近辺の大通りでタクシーを降りて、徒歩で向かうべき。タクシーの運ちゃんもそういう提案をしてくることが多いと思う。その方が確実に速いし、提案に乗ってあげるべきだと思った。
で、伏見稲荷に向かった運ちゃんは手前で降ろすつもりだったものの、意外と空いていたので突入してしまった。
おかげで徒歩の距離はかなり短縮されたのだが、もう人人人でごった返していて、自分なら運転したくないなぁというところ。
和装の外国人もかなり多く、足元がおぼつかないのも多い。
というか、和装の人はほぼほぼ外人だ。歩きにくいこと甚だしいと思うが、これも観光なので。
前置きが長くなったが、ようやくおいなりさんの話題に。
まず、屋台の立ち並ぶ参道を歩く。
ムスメ。が「あ~いい匂い!」を連呼していたが、屋台が軒を並べているのだ。コロナ禍では見かけなかった光景だけに、日常が戻った感覚を強く感じた。
そして境内へ。
で、門があり
狛犬ならぬ、狛狐がたたずんでいる。
おいなりさんと言えば、千本鳥居が有名なので、そちらに向かう。
すると。。。
外人が埋め尽くしていた。
途中、鳥居が二手に分かれている。
おぉ、トロッコアドベンチャーじゃない?
鳥居は基本、木でできているので、足元から腐ってくる。そのたびに寄付を受けて新しい鳥居を作っているようで、各鳥居には寄付した人の名前が入っている。
ずーっとこんな調子なので、途中でリタイアした。
千本鳥居を外から見るとこんな感じ。
結局、元の場所に戻る。
その時点で午後三時過ぎ。
美味しそうな匂いに誘われて、しばし休憩。