へほは日記

無感動な大人を卒業して、感動屋なおじさんになります。

【物理学のお話】2位じゃダメなんでしょうか

タイトルは村山斉さんの本には一切関係ない。ワタクシの感想。

 

今日の範囲は湯川秀樹から小林・益川理論まで。

日本の誇るノーベル賞受賞者が登場!

 

この分野で日本人が躍動したんだなと思うと、思い出されるのが事業仕分け

まさに足元しか見ていない浅すぎる考えのせいで、日本の将来はズタズタにされてしまったのだ。

 

すぐには役に立たない、いや、まったく役に立たない可能性が高い研究はごまんとある。

だが、そういう中から常識をひっくり返しかねない理論や事実が出てきてもおかしくない。そういうあゆみを止めて、ひたすら目の前の生活に投資しようという発想が事業仕分け

 

日本にも生活困窮者がいるのは分かる。だがそういう人をすべからく均等に平等に救おうという発想は共産主義の理想であって、それはうまくいかなかったのは歴史が語っているじゃない。

その発想は悪くないんだけど、やはり人類は切磋琢磨して発展してきた歴史があって、そういうようにできていると思う。切磋琢磨を捨て、何もかも平等にしては進歩できない生き物なんだと思う。

 

人類は進歩しないと生き延びられない。かつて、いや今も食料危機が懸念されて続けてきたが、農業技術や養殖技術の進歩で食料供給は増えている。貧富の差はあるけど、食糧危機は言われているよりははるかに緩やかに進行している。それは進歩の賜物。

 

今後、培養肉を工場のラインで生産する日が来る。野菜はすでにLEDで生産し始めている。どのくらいのインパクトになるか分からないが、産業革命くらいのインパクトがあれば、食糧危機を一気にひっくり返すくらいの可能性は秘めている。

 

すげー遠回ってしまったが、いま現在気の毒な人々が多数いるのは理解している。ワタクシは恵まれない子供のためにユニセフのマンスリープログラムに投資している。(みなさんもぜひ。単発の寄付よりも安定的な投資が重要なのです)

 

だがそれも限度がある。人類は将来に投資しないと生き延びられない。いずれは地上で生きることが困難になる可能性がある。そうなったとき、大深度地下シェルターや宇宙ステーションで快適に生活できるようにならないと、人類は滅んでしまう。

 

そのためになるかは分からないが、すぐには役に立たない研究に投資することは絶対に必要。1位か2位かなんて浅いことではないのだ。

 

で、本題。

 

湯川秀樹さん。名前は知っているだろう。

でも何した人なのか、知らないだろう。

 

中間子の存在と重量を予言した人だ。

 

!!!科学者じゃなく予言者だったのか?ノストラダムスみたいな感じ?

 

ちがいます・・・。物理学の世界では、理論的にこうだとつじつまが合う、だからきっとこうなっているハズみたいな理論がたくさんある。これが予言。それを実験で証明する人たちもいる。そういう理論屋と実験屋が物理学を支えている。

 

で、結局、予言した重量は極めて近かった。中間子っぽいものはあった。

だからノーベル賞を受賞したが、予言は100%正しかったわけではない。

 

湯川秀樹が提唱した中間子というのは、陽子を結びつける力だ。

陽子はプラスの電荷だと習ったはず。プラスの陽子が集まって原子核を構成しているのは普通に考えておかしい。そこに何か力が働いているはず。

湯川秀樹はそれを力を伝える粒子=中間子だと考えた。

 

で、、、

 

中間子は地上では観測されなかったが、アンデス山頂付近で観測され、実在することが証明された。。。

 

だんだん歯切れが悪くなったのは、プラス電荷の陽子同士を結び付ける力はグルーオンという粒子によりもたらされるのだが、それとパイ中間子の関係を見失ってしまった。

 

確認のうえ、再度投稿したい。