へほは日記

無感動な大人を卒業して、感動屋なおじさんになります。

かんぴょうが生えてきた!

今年のきゅうりは接ぎ木苗を使っている。

接ぎ木とは、同種の他の植物を土台にして、目的の植物を繋いだもの。詳細はよく分かっていないが、たぶん台座の植物は病気や連作障害に強いのだと思う。土から受ける悪影響をその台座の植物が断ち切ってくれるのではないかと。

 

その台座の植物が時々復活してくる。

きゅうりの台座もなにやら生えてきて、グングン成長している。

 

全体的に白みがかっていて、何やら美しい。ツボミもきれいな曲線を描いていて、どんな花が咲くのか興味がある。

 

ところが。。。

 

あまりに勢いが強いので、気になってヤフってみた。

結果、今すぐ切れと。

予想どおり、台座の植物に負けちゃうから切れという声多数。

 

やっぱし。。。

 

台座の植物は夕顔。ウリ科の植物の台座としては一般的。

よく分からんが、強いんだろうね。小玉スイカ作った時も台座から成長しようとしていたよ。その時はスイカが弱弱しかったので、速攻切ったけど、今回はキュウリもかなり勢いがあったので、放置してたわけ。

 

夕顔はかんぴょうにもなるし、そのまま冬瓜のように食べることもできるそう。花はウリ科にしては大きくて白くて美しい。

(ちなみに、アサガオヒルガオ、ヨルガオは仲間で、ユウガオだけは仲間外れ)

 

ワタクシ的には夕顔といえば源氏物語。というか、謡曲「半蔀」のシテ(=主役)。

「夕顔」というストレートな名前の謡曲もあるらしいが、ワタクシが学生の頃に知ったのは「半蔀」。

 

半蔀はよくある夢幻能というヤツで、現実世界の旅の僧侶が不思議な人に出会うのが前半。後半はその不思議な人が正体を現し、自分にまつわる物語を語り、朝の訪れとともに消え失せ、僧侶の夢だったというオチ。世阿弥が作った王道パターン。

 

能の良さは人それぞれ。

今のワタクシには声の響きが一番かな。

やっぱり、セリフを聞いても意味が分からないし、舞も究極に形式化されているので、意味を読み取るのは不可能。

それでも雰囲気は伝わる。それは面(オモテ:一般的には能面)の角度を使った表情の違い、動きの緩急、謡、囃子方のトーンや間合いなどから伝わるもの。

 

そして。。。

学生の頃から言われていた。良い能ほど眠くなる。やっぱり声の響きが大変に心地よいので、眠くなるのが正解なのだ。

日々、疲れている今は高いお金を払って昼寝をしにいくことになってしまうので、やっぱり知人がシテを張るときに限定しようと思った次第。

 

ところで、「半蔀」ってなんや?とお思いでしょう。ワタクシも中途半端な理解だったのでヤフった。

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趣がありますな

雨風を避けるためのもので、上下が分かれていて、上半分を跳ね上げて固定するものを半蔀というらしい。半分に分かれていなく、全部を上に跳ね上げるのが蔀。二つに分かれているから半蔀ということらしい。

 

写真で見ると、何となく見たことあるようなないような。。。

 

コロナが落ち着いたら、隠居した父親が住む京都に遊びに行って、寺院に半蔀がないか探してみる所存。京都も30年以上行ってないので行ってみたい。