カヴというのは、マーク・カヴェンディッシュというトップスプリンターの愛称だ。
カヴは2008年にツール出場2年目にして4勝したのを皮切りに、2009年から2012年の4年間、ゴール地であるシャンゼリゼで4連勝を含む19勝。
その後3年間は計3勝にとどまったが、2016年に4勝で復活。
この時点で30勝。エディ・メルクスの持つ史上最多34勝にあと4つと迫ったが、ここから苦難の日々が始まる。怪我やウイルス感染症などに苦しめられ、ツールに限らずそもそも勝利からも遠ざかった。所属チームすらなかなか決まらず、そのまま引退ということもありえた。
36歳。
今年は何とかクイックステップという一流チームに入れたものの、さすがにツールで勝利を積み上げるのは難しいと思われた。
しかし、ここまで中間スプリントポイントでは集団内で2位通過していた。1位はジロから好調をキープしていたカレブユアン。しかし前日の落車に巻き込まれてリタイアしている。
そして今日の中間スプリントは集団内1位通過。
復活しておかしくない感じはあったのだが。。。
実際にゴールスプリントで優勝するとなると、やはり誰もがびっくりしたし、本人もあまりのことにうれし涙。しかも完勝。圧倒的。
おじさんにとっては、おじさん選手の活躍は嬉しいもの。まぁ36歳におじさんと言っては失礼だが。もらい泣きしそうだったよ。
先ほど書いたとおり、カレブユアンがいないとなると、今、プロトン内で一番調子がいいのは間違いないので、さらに勝利を積み上げる可能性はあるし、9年ぶりのシャンゼリゼ制覇も夢じゃない気がする。そうなると、エディ・メルクス越えも夢じゃない。
頑張れ!おじさん!